観光客向けのクマ対策として、7月1日から北海道入りする航空機内でクマへの注意を呼び掛けるアナウンスが始まりました。
「世界自然遺産知床は、ヒグマが多く生息しています。近づいたり、食べ物を与えたりしないようお願いします」
「北海道内各地でヒグマの出没が多数報告されています。野山では鈴や笛などで音を出し、早めに自分の存在を知らせるようにしてください」
北海道に来る航空機内で7月1日から、クマ対策を呼びかけるアナウンスが流れます。
クマとの遭遇率を下げたり、クマが人里に下りて来ないようにしようと、北海道が2022年から始めた取り組みです。
2022年と2023年は日本航空のみでしたが、2024年からはAIRDOも協力。東京、大阪の他、仙台、福岡から新千歳、帯広、女満別など北海道内の8空港に到着する飛行機で実施します。
アナウンスは、着陸後のタイミングなどに流れます。
アナウンス期間は、おおむね7月1日から8月31日までの2か月間。山に入る観光客が増えるグリーンシーズンに合わせました。
北海道は「人とクマのあつれきが増加している。クマによる事故を防止するには、人間側がクマの生態を正しく知り、適切な対応をとることが極めて重要。北海道民や来道者に向けた取り組みを強化していく」としています。
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