半年前、能登半島を襲った地震で大きな被害を受けた石川・輪島市輪島朝市から、青井実キャスターが中継でお伝えします。
約240棟が焼失した輪島朝市。約5万平方メートルを焼くことになりました。元日の夕方、まさにこの時間に、大きな地震が襲いました。
年末年始で帰省していた人、家族団らんの時間を楽しんでいた人、そして、夕食の支度にとりかかっていた人、本当にいろんな人が大切な時間を過ごしていたと思います。
1日は黙とうをこの場で捧げようと、朝市組合などの関係者などの皆さんが集まってきています。
午後4時10分を迎え、黙とうが捧げられました。
朝市の復興を目指しながら、今は金沢の商店で経営を続ける地元の人に話を聞きました。
「朝市は輪島のシンボルなんだ。オレンジ色のテントがたくさん並んで本当ににぎやかだったよ」と教えてくれました。
取材していますと、避難先から花を手向けに、輪島朝市に来られた人もいました。
宮司愛海キャスター:
避難所からいらっしゃったということで、まだ避難生活を余儀なくされている人もいます。そういった人たちにとっても朝市というのは生活の基盤となる大切な場所だったわけですね。
SPキャスター パトリック・ハーラン氏:
僕、以前ここを取材したことがあるんですけど、生活に必要なもの、野菜とか肉とか魚とかを買いに来るだけでなく、地域の皆さんがお互いに交流をとる大切な場だったんです。これが観光名所でもあって外からも内からもこの輪島市を支えていたと思いますけど、その復活を一刻も早く望みたいですね。
地元の皆さんもそう言っていましたし、ただ、この半年間はどんな時間でしたかと聞くと、長かったという人も、あっという間だったという人もいました。
そして、最初の2カ月間は何も覚えていないという人もいました。
ここに来て一番に感じるのは花を手向けに来る人、黙とうを捧げる人の服装が半袖になっていることです。肌を刺すような風が吹いていた輪島から、確実に季節の移ろいを感じます。
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