自衛艦隊の創設70周年記念式典が開催された海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」=神奈川県横須賀市で2024年7月1日午前9時59分、松浦吉剛撮影

 陸海空3自衛隊とともに創設70周年を迎えた海自の主力部隊、自衛艦隊の記念式典が1日、横須賀基地(神奈川県横須賀市)に停泊中の護衛艦「いずも」であった。海洋における秩序維持や安全確保に取り組むことを改めて誓った。

 自衛艦隊は1954年7月1日に編成され、現在、海自隊員の約6割に当たる約2万8000人が所属。潜水艦を含めて艦艇約100隻、航空機約190機を機動的に動かし、日本周辺での継続的な警戒監視などを主な任務としている。

記念式典では自衛艦隊の活動を支援してきた団体や個人に感謝状が贈呈された=神奈川県横須賀市で2024年7月1日午前11時26分、松浦吉剛撮影

 記念式典は「いずも」の飛行甲板下の格納庫で実施され、海自や米海軍、地元自治体の関係者約150人が出席した。

 斎藤聡・自衛艦隊司令官は「継承、そして挑戦」という70周年のキャッチフレーズを紹介しつつ、日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中で「同盟国・同志国と行動し、平和と安定に寄与する」と述べた。米海軍第7艦隊(横須賀市)のエイミー・バウアンシュミット副司令官は「これまでで最も強固な日米同盟は、海自と米海軍の絆で支えられていると確信している」とあいさつした。

 陸自は1950年の警察予備隊の発足、また海自は52年の海上警備隊の発足を起点に、それぞれ2020年と22年に70周年の記念行事を開催。空自は今年4月に70周年の記念式典を東京・市ケ谷の防衛省で実施した。【松浦吉剛】

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