7月2日未明、北海道苫小牧市の苫小牧西港で乗客乗員140人のフェリーが座礁。
乗客らは昼過ぎまで11時間以上にわたり船内に足止めされました。
海保が原因を調べています。
「『ガガガ』と音と揺れが。座っていたから大丈夫だったが、立っていた人はよろけて棚につかまっていた」(座礁したフェリーの乗客)
「『大丈夫なの、降りられるかな』と。浸水して沈まないかと心配して、みんな行ったり来たりしていた」(座礁したフェリーの乗客)
岸壁に斜めに突っ込んだように見えるフェリー。波消しブロックに乗り上げ、船首が大きく傷ついています。
7月2日午前1時5分ごろ、八戸発・苫小牧行きの川崎近海汽船のフェリー「シルバーブリーズ」が、到着地の苫小牧西港で岸壁の波消しブロックに座礁。
自力で航行できなくなり、タグボートによるえい航作業が行われました。
座礁から10時間以上が経過した午前11時38分、4隻に引かれてフェリーが動き出しました。
そして、午後0時45分に苫小牧西港に接岸。乗客乗員140人は11時間以上にわたって船内に足止めされました。
乗客乗員にケガはなく、油漏れは確認されていません。
「定刻午前1時30分着のシルバーブリーズはただいま着岸しました。お出迎えのお客様には大変なご迷惑をおかけしたことをお詫びします」(フェリーターミナルのアナウンス)
座礁したのはフェリーターミナルから直線で2.5キロほど手前で、通常の航路から何らかの理由で逸脱したものとみられます。事故当時の現場の天候は曇りで2メートルの東風でした。
7月3日に国土交通省の事故調査官が現地に入り、事故当時の状況や船体について調査する予定です。
座礁した「シルバーブリーズ」は旅客定員400人。トラックや乗用車など100台を積載可能で、3年前の6月に苫小牧・八戸間に就航しました。
この事故の影響で「シルバーブリーズ」は、少なくとも7月3日までの運休を決めています。
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