福岡県警と北海道警の合同捜査本部は4日までに、違法な利息で貸し付けたとして、福岡市博多区吉塚7、無職、大木謙介容疑者(32)ら20〜50代の男女計16人を出資法違反の疑いで逮捕した。2022年1月からの2年間で、約5800人に金を貸していたとみられるという。

県警によると、大木容疑者らが管理している約150の口座に計約8億3千万円の入金があったことを確認。匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)とみて実態を調べるとともに、詳しい金の流れを捜査している。

逮捕容疑は23年9月29日〜24年4月5日、共謀して12回にわたり、札幌市の男性(41)ら2人から法定利息を計約12万円超える計14万6千円の利息を受け取った疑い。22年5月に別の男性から道警に相談があり、捜査していた。

16人のうち12人が金を借りた人との連絡役、残り4人が口座からの出金役を担っていたという。3日に福岡市内の4拠点を家宅捜索し、スマートフォン約100台などを押収した。

大木容疑者らはSNS(交流サイト)に「金に困っている人は相談を」と掲載し、客を集めていた。〔共同〕

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