今年の夏も暑くなりそうです。こうした中、環境省は2024年4月から「熱中症特別警戒アラート」の運用を始めました。気温や湿度から算出される「暑さ指数」が33以上になった場合、発表されるのが「警戒アラート」。外出はなるべく避け涼しい環境で過ごすことを呼びかけます。「特別警戒アラート」はその一段階上の情報で「暑さ指数」が35以上の過去に例のない危険な暑さが予測された場合に発表されます。健康に重大な被害が生じる恐れがあるとし、対策が徹底できない場合の運動やイベントの中止も呼びかけます。発表された場合、「避難先」として自治体は事前に決めた「クーリングシェルター」を開放します。公共施設や商業施設など冷房が効いた場所が無料で住民に開放されるもので、県内でも設置が進んでいます。

長野市のもんぜんぷら座。3階の多目的スペースは「クーリングシェルター」に指定されています。

長野市環境部・北村優里花さん：
「暑さから身を守る避難場所として、主に人通りの多いところに設置している」

熱中症特別警戒アラートが発表された場合に自治体が開放する「クーリングシェルター」。誰でも自由に利用できます。

長野市は現在、市の施設のほか、市内のドラッグストア「ウエルシア」各店など20施設を指定しています。

市民：
「とてもいいと思う。（外の気温とは）全然違う、このくらいがいい」
「うれしいですね、市民としたら」

市は今後も設置を広げたい考えです。また、市有施設については特別警戒アラートが出ていなくても気軽に涼みに来てほしいとしています。

長野市環境部・北村優里花さん：
「熱中症を防ぐ、自分の身を守るためにも、気兼ねなくクーリングシェルターをご利用いただければ」

県内の他の自治体も指定を進めています。

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