沖縄県で米兵による性的暴行事件が相次いで明らかになる中、在沖縄米海兵隊員が4日に女性へのわいせつ行為をしたとして現行犯逮捕されたことについて、玉城デニー知事は5日の定例記者会見で、「米軍の中で綱紀粛正が行き届いていないのであれば、相当ゆゆしき事態であり、激しい怒りを覚える」と述べた。
海兵隊の男性1等兵(22)は4日朝、那覇市のテナントビルの階段で面識のない20代女性の胸を服の上から触ったとして、県迷惑行為防止条例違反の疑いで現行犯逮捕された。玉城知事によると、この事件については防衛省沖縄防衛局から県に連絡があった。玉城知事は、事件の防止に向け、日本政府や在沖縄米軍、県、市町村らで協議するワーキングチームの早期開催の必要性を改めて訴えた。
県内では2023年12月と今年5月に米兵による性的暴行事件が発生していたことが、報道を通じて6月下旬に明らかになった。玉城知事は3日に上川陽子外相と面会するなど日米両政府や在沖縄米軍に対し、再発防止や綱紀粛正を求めていた。【比嘉洋】
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