黄砂のニュースをお伝えする時に使われるのが「視程」という言葉。「水平で見通すことができる距離」のことですが、どうやって測っているのでしょうか。気象台で聞きました。

■「視程」どうやって測る?

黄砂の飛来状況を示す「視程」という言葉。

18日午後3時の視程は「11キロ」でした。

長野地方気象台でどうやって測っているのか聞きました。

長野地方気象台・松沢裕次気象情報官:
「2019年2月1日まで職員が『測風塔』に登って横手山が26キロ、須坂市街が10キロとか確認できる一番近い所を『視程』として観測。今は24時間、常時こちら(射程計)で確認しています」

■目視→専用の計測器で

黄砂の予報があると、まずは目視で大気の状況を観察します。

飛来していると判断したら専用の計測器で測ります。

長野地方気象台・松沢裕次気象情報官:
「こちらが長野地方気象台に設置された視程計です」

視程計は赤外線をあて、空気中の大気の濁りから距離を割り出すもので、霧やもやの計測にも使います。

■「視程」をもとに必要な対策を

視程距離が10キロ未満の場合は、洗濯物への付着やアレルギーの注意が必要となり、5キロ未満では交通障害にも注意が必要です。

気象台は、「視程」をもとに、必要な対策を講じてほしいとしています。

なお、黄砂はあす19日にかけて北日本から西日本の広い範囲で予想されています。

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