7月11日午後、岩手県宮古市の中学校で硫化水素を扱う実験をした生徒3人が体調不良を訴えて病院に運ばれました。ほかに14人の生徒も病院で診察を受けています。
宮古市の宮古西中学校で7月11日、2年生の生徒3人が体調不良を訴え、午後2時ごろ市内の病院に救急搬送されました。
学校によりますと、3人の生徒は頭痛や吐き気などの症状がありましたが、会話や歩くことができる状態で命に別条はないということです。
3人の生徒は理科の授業で硫化水素を扱う実験をしていて、このうち男子生徒2人が4時間目の実験後に、女子生徒1人が5時間目の実験中に体調を崩したということです。
このほか、同じ実験をした14人の生徒も同様の症状を訴えたため、それぞれの保護者が病院へ連れて行き診察を受けています。
硫化水素は吸い込むと気管支炎などを引き起こす場合があることから、実験当時は窓を開けて3台の扇風機で換気をしていたということです。
宮古西中学校の一ノ倉眞吾校長は「十分に気を付けた中の実験だったが、こうしたことが起こらないようより注意して授業を行っていく」とコメントしています。
また宮古市教育委員会では「日頃から理科の実験には注意を払うよう指導していたが今回のようなことが起こってしまい申し訳ない。今後このようなことが起こらないよう各学校に指導していく」とコメントしています。
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