東京・池袋の乗用車暴走事故から5年となり、慰霊碑に花を供える松永拓也さん(19日)=共同

2019年に東京・池袋で乗用車が暴走した事故から5年となった19日、妻の真菜さん(当時31)と長女の莉子ちゃん(同3)を亡くした松永拓也さん(37)は、事故現場を訪れ、発生時間に合わせて近くの慰霊碑前で祈りをささげた。

事故は午後0時23分、豊島区東池袋で起きた。旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三受刑者(92)が、自転車で横断歩道を渡っていた真菜さんと莉子ちゃんを車ではねて死亡させ、9人に重軽傷を負わせた。

松永さんは事故後、交通事故防止に向けた講演や国への要望などの活動を重ねてきた。今年3月には刑務所職員を通じて飯塚受刑者に「再発防止を一緒に発信したい」との思いなどを伝え、今月、謝罪の意を示す回答があった。

飯塚受刑者は21年に禁錮5年の実刑判決が確定。遺族らが飯塚受刑者らに損害賠償を求めた訴訟では昨年、東京地裁が計約1億4千万円の支払いを命じ、確定した。〔共同〕

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