千葉県鎌ケ谷市にある北海道日本ハムファイターズの2軍本拠地。

 その北海道への移転が検討されていることがわかりました。

 選手寮などが併設されたファイターズ鎌ケ谷スタジアムからは、ダルビッシュ有投手や大谷翔平選手など数々のスタープレーヤーが巣立っていきました。

 1997年から使用され、施設の老朽化が進んでいます。また、1軍と2軍の本拠地を近づけ連携をよくすることも理由の一つです。

 候補地は北海道北広島市周辺のアクセスのよい地域で、千歳・恵庭・江別の3市などがあげられます。千歳市の反応は。

 「できれば千歳市に来てほしい、千歳市に住んでいるので。娯楽が千歳市にはあまりないので、こういうのが来るといい」(千歳市民)

 北海道の大会で優勝もしたことがある少年野球チームを率いる監督は。

 「野球人口が極端に減り、チーム数もどんどん少なくなっている。千歳市に移転してもらえれば活性化につながり、団員も増えて少年野球も盛り上がると思う」(北陽レッドイーグルス 宮越 正希 監督)

 恵庭市では。

 「うれしいです、来てほしい。1軍本拠地のある北広島市は今すごく盛んになっているので、恵庭市ももっと活発になるといい」

 「恵庭市に来るといいねと、夫と話していました」(ともに恵庭市民)

 恵庭市議会議員で、ファイターズ恵庭後援会の副会長は。

 「もちろん誘致したい。2軍の試合数も多いし、人を呼び込める施設になる。自治体が負担する部分もあるので、市民の理解の合意形成をしていかなければならない」(恵庭市議会 市川 愼二 議員)

 移転構想では地元自治体が球場を建設し、球団が運営を担うことを想定していて、すでに一部の自治体と話し合っているということです。

 また、周辺の街づくりについても視野に入れているとみられます。

 この移転構想について専門家は。

 「2軍でも一定の集客があり経済効果がある。プロスポーツが地域の特色や、アイデンティティーになるというメリットも。子どもたちとの連携などの交流も生まれるので、経済的部分以外の効果もあるのでは」(北海道大学 公共政策大学院 石井 吉春 客員教授)

 ファイターズは「現段階では何も決まっていない」としていますが、北海道移転の行方はどうなるのでしょうか。

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