2024年の芥川賞・直木賞の受賞作品が決まり、芥川賞には朝比奈秋さん(43)と松永K三蔵さん(44)の2作品が選ばれました。

芥川賞を受賞した朝比奈秋さんは、「読者はじめ、多くの関係者に見守っていただいているという実感がある」とコメントしました。

同じく芥川賞を受賞した松永K三蔵さんは、「書く幅を広げて、より人間、世界への問いというものを深めて、面白い純文学を書いていきたい」と、今後の作品に関する意気込みを語りました。

芥川賞に選ばれた2作品の1つで、朝比奈さんの「サンショウウオの四十九日」は、同じ身体を共有する「結合双生児」として生まれた姉妹の物語で、医師でもある朝比奈さんが医学的な視点も加えながら描いています。

松永さんの「バリ山行」は、会社の付き合いを極力避けてきた主人公が、通常の登山道でない道を行く、難易度の高い登山「バリ山行」に会社の同僚と挑む物語です。

また、直木賞には、罪とパンデミックをテーマに、コロナ禍で生きる人々の「罪」を描いた一穂ミチさん(46)の「ツミデミック」が選ばれました。

直木賞受賞した一穂ミチさんは、「ただ普通のおばちゃんが小説を書いて、こういう大きな賞を頂けることもあるので人生は面白いなと思います」とコメントしました。
 

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