北九州市・小倉に夏の訪れを告げる「小倉祇園太鼓」(国指定重要無形民俗文化財)は20日に中日を迎え、中学生以下の打ち手による「子ども競演会」や「据え太鼓」が披露され、軽快な太鼓の音に包まれた。最終日の21日はメイン行事の「太鼓総見」がある。
子ども競演会は、子どもたちが団体ごとに受け継がれる太鼓芸をコンクール形式で競い合った。「ア、ヤッサヤレヤレヤレ」の元気なかけ声やジャンガラと呼ばれる鉦(かね)の音に合わせて元気よく太鼓を打ち鳴らした。太鼓を据えた山車が通る度に、見物客が声援を送った。
据え太鼓披露では市内を流れる紫川沿いに多くの太鼓が集結。各団体が緩急を付けた自慢のバチさばきを披露した。打ち手11年目の赤崎楓さん(25)は「リズムに合うようとにかく必死だが練習の成果が出ている。少しでもかっこよく打てたら」と汗を拭った。
太鼓総見は、小倉城大手門前広場で21日午後4~6時に開かれる。【山下智恵】
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