沖縄県本部町の沖縄美ら海水族館は24日、同館の「深海の小さな生き物」コーナーで、日本最南端の沖ノ鳥島付近の深海に生息する「ケブカミズヒキガニ」の世界初展示を始めたと発表した。
同種は、全身に毛が生えており第4歩脚と呼ばれる後ろ足が他の種より長く、上に高く上げることがあるのが特徴。この足が何に使われているのかは分かっていないという。北マリアナ諸島などの深海にも生息している。
展示個体は、甲羅の横幅が約50ミリ程度。久米島町の県海洋深層水研究所が水深約600メートルから海水と共にくみ上げたもので、今月4日に水族館に寄贈された。
飼育担当者は「日本で確認された2例目の個体で、生きた姿を見られるのは世界で初めて。飼育を通して後ろ足が何に使われているのか、謎を解明したい」と話した。(北部報道部・松田駿太)
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