山形県と秋田県で記録的な大雨となり、山形県に再び大雨特別警報が出されました。

活発な梅雨前線がもたらした記録的な大雨。
25日午後、大雨特別警報が発表された山形県の酒田市と遊佐町では多くの川が増水し、一部が氾濫、町が冠水するなどの被害が出ました。

住民は「(こんなに水かさが上がるのは)初めて、初めて、こんなになることはない」と話しました。

24時間雨量は山形県と秋田県の県境付近で特に多く、山形・酒田市で281.5mm、秋田・由利本荘市東由利で238.5mmなど、いずれも観測史上最大を記録しました。

25日午後11時55分現在も、各地で緊急安全確保が出されています。

山形・酒田市では、八幡地区を中心に床上・床下浸水があわせて32件発生しました。

秋田県でも横手市や由利本荘市などで、住宅や公共施設など61棟に床上・床下浸水などの被害が確認されています。

秋田・大仙市の建設会社では、住宅と作業場が水につかりました。

加藤建築・加藤丈典社長は、「朝、水の音が聞こえてきて外を見たら、まだつかっていなかったが1時間くらいでダーッと上がってきて、一瞬で水が来ましたね」と話しました。

土砂災害も相次ぎました。

秋田・湯沢市では25日朝、自動車専用道路の工事現場で土砂崩れが発生。
巻き込まれたとみられる60代の男性作業員(60代)1人の行方が分からなくなっています。

また、山形・遊佐町では高速道路が陥没。
その影響で、日本海東北自動車道の遊佐鳥海インターと遊佐菅里インターの間は上下線で通行止めとなっていて、復旧の見通しは立っていません。

その後、雨のピークが超えたことから、気象庁は午後8時過ぎ、山形・酒田市と遊佐町に出していた大雨特別警報を大雨警報に切り替えました。

しかし山形県では、最上川の下流で氾濫危険水位を超えるなど、危険な状態が続いています。

山形県の村山、庄内、最上では、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いています。

命に危険がおよぶ土砂災害や、洪水による災害発生の危険度が急激に高まっていて、厳重な警戒が必要です。

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