【イスラマバード=共同】登山用品販売の石井スポーツは28日、パキスタンにある世界第2の高峰K2（8611メートル）で27日、いずれも同社所属の山岳カメラマンでクライマーの平出和也さん（45）と中島健郎さん（39）が滑落したと明らかにした。2人は未踏峰や未踏ルートにこだわり、多数の受賞歴があることで知られる。安否は不明としている。
在パキスタン日本大使館が27日、日本人男性2人が滑落したと明らかにしていた。
石井スポーツによると、2人はK2西壁で登山中に7千メートル地点から滑落した。現地で手配したヘリコプターが2人を確認したものの、標高や斜面の角度から着陸できず、地上からの救出を試みている。
パキスタンでは日本人の山岳事故が相次いでいる。カラコルム山脈に位置するスパンティーク（7027メートル）では、6月に山岳ガイドの平岡竜石さんと田口篤志さんが遭難し、平岡さんの遺体が収容され田口さんは行方不明となった。
今月もスパンティークで長野県松本市の大西浩さんがクレバス（雪や氷の割れ目）に転落し死亡した。
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