千葉県市川市の親善大使に就任するさだまさしさん=同市提供

 千葉県市川市は18日、今年11月の市制施行90周年を記念して、青春時代などを同市で過ごした歌手のさだまさしさん(72)が同市初の親善大使に就任すると発表した。就任式は5月24日、さださんの全国ツアーが始まる同市文化会館で、コンサート前に行われる。

 さださんはバイオリン修業のため、小学校卒業後、出身地の長崎市から上京し、中学3年生だった1967年に市川市で下宿を始めた。その後も一時期を除いて89年まで約20年間、市内に居を構えた。

 学生時代は主に同市の下総国分寺近くのアパート「平川荘」に住み、高校時代のバンド仲間と結成した「グレープ」の大ヒット曲「精霊流し」をはじめ、グレープ時代のほとんどの曲を作り、さださんも著書で「第二の故郷」と呼んでいる。2002年には同市民文化賞も受賞した。

 市によると、特別コンサートや企画展などを計画しているという。田中甲市長は「抜群の知名度を誇るさださんのお力を借りて、市の魅力を内外に発信したい。庁内の昼の時間やJRの市川駅や本八幡駅の発車ベルにもさださんの曲を使えれば」と期待する。さださんも「市川に長く住み、ゆかりもあるので協力したい」と話しているという。【石塚孝志】

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