岩手医科大学附属病院は2023年10月、小児病棟に入院していた医療的ケアが必要な19歳の男性に適切な対応をせず、患者が死亡する医療事故があったと発表しました。

これは7月30日に岩手医科大学附属病院が会見で明らかにしました。

死亡したのは、たんの吸引など日常的に医療的ケアが必要だった19歳の男性です。

病院によりますと、男性は母親の付き添いのもと2023年10月16日に発熱があり入院しました。

入院から3日後、血液中の酸素の割合が下がったため看護師が酸素投与を開始しました。
その後男性の口や鼻からたんの吸引をしましたが、呼吸のために男性の喉にあけた「永久気管孔」からは吸引しませんでした。

そのため、男性は窒息し低酸素血症で死亡した可能性が高いということです。

また、心拍数などが基準値から外れた場合に鳴るモニターアラームが約1時間で17回鳴っていたにも関わらず、医師や看護師が対応しなかったことも明らかになりました。

病院側は、適切に対応していれば患者が生存できた可能性があるとして医療ミスを認め、男性の家族に謝罪をしたということです。

病院では今後、看護体制や業務の見直しを進め再発防止に務めるとしています。

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