岩手県雫石町の上空で全日空機と自衛隊機が衝突した事故から、7月30日で53年です。
慰霊碑のある「森のしずく公園」では遺族などが犠牲者の冥福を祈りました。

30日は遺族や全日空、自衛隊など約200人が参列し献花式が行われました。

この事故は、1971年7月30日に雫石町上空を飛行していた全日空の旅客機と自衛隊機が衝突し、旅客機の乗客・乗員162人全員が亡くなりました。

このうち125人は静岡県富士市からの団体旅行客でした。
30日は富士市からも遺族が訪れ、慰霊碑を前に犠牲者の霊を弔っていました。

富士市の遺族 小山和夫さん(81)
「いまだに弟の顔が浮かんでくる。自分の家族がそういう目に遭ったらどうなるんだろうということを、ぜひ考えていただきたい」

また、この事故をきっかけに雫石町と富士市では小学生の交流事業を実施していて、30日は2市町の小学生60人も花を手向けました。

雫石町の児童
「すごく悲しい気持ちになるし、こういう事故が二度と起きないでほしい」

参列した人たちは53年前の惨劇を風化させないと改めて誓い、祈りを捧げていました。

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