水産庁は31日、商業捕鯨の対象にナガスクジラを新たに追加することを正式決定したと発表した。2019年に国際捕鯨委員会(IWC)を脱退してから対象の追加は初めてで、捕獲できるクジラは計4種類となった。24年の捕獲枠は59頭で、今後日本の領海や排他的経済水域(EEZ)内で操業が始まる見通しだ。
対象追加に際して実施したパブリックコメント(意見公募)の内容も公表した。「ナガスクジラは国際自然保護連合(IUCN)の評価で絶滅危惧種だ」との反対意見に対し、水産庁は「IWCと連携して積み重ねた調査で、北太平洋の資源量が豊富だと確認した」と説明している。
水産庁によると、ナガスクジラは全長20メートルに及ぶ大型種。24年の捕獲枠は他にミンククジラ142頭、ニタリクジラ187頭、イワシクジラ25頭。(共同)
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