20日朝に北九州市小倉北区の繁華街で起きた火災。周辺の市場や飲食店街では近年、大規模な火災が相次いでおり、住民からは「また……」という声が上がった。
今回の現場から南に約120メートル離れた小倉北区魚町の旦過市場一帯では、2022年4月と8月に大規模火災が発生した。42店舗が焼損した22年4月の火災から2年となった19日には、北九州市消防局が市場一帯で火災予防啓発を実施したばかりだった。
今回の現場近くのマンションに住む女性（88）は、22年4月の火災で旦過市場近くにあった自宅兼店舗を失った。20日朝、焦げ臭さに気づいて窓を開けると、外は煙で真っ白だったという。程なく警報器が鳴り、「近くで火事です。すぐに逃げてください。エレベーターは使わないでください」と館内放送が流れたため、貴重品をバッグに詰めて階段から避難した。「火事から2年の節目が過ぎて、やっとホッとしたところだったのに。またこんなことになるなんて」と声を震わせた。【成松秋穂】
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