北見市役所納税課の男性係長(47)がパワハラ行為が確認されたとして、減給1か月の懲戒処分を受けました。

 北見市によりますと、同じ課の部下で30代男性に2019年4月から2021年2月までの約2年間にわたり、パワハラ行為を続けました。

 確認されたは14件です。

 職場の飲み会で、お尻をプラスチック製のバットでたたきました。

 複数回たたいた可能性があり、たたいた理由は「特段なく、その場のいきおいだった」といいます。バットは飲み会中の余興のために持っていたとみられます。

 「そんなことも分からないのか。これまで何を学んできたのか」と職場でしかる姿も目撃されていました。

被害男性は精神疾患で入院

 男性は2021年2月に精神疾患で入院。通院を含めた療養機関は2024年1月まで約3年間にわたりました。

 部下の男性は2021年4月に市役所内で相談。北見市は11月にハラスメント行為があったと認め、男性係長を減給1か月の懲戒処分としました。

 2人は2022年4月、それぞれ別の部署に異動。ただ、部下の男性はショックが続き、8月までは休んでいました。9月に職場復帰しましたが、療養は続いていました。

1月に北見市を提訴 300万円で和解

 男性は「(男性係長に)故意または重大な過失があった」として、今年1月、北見市を訴え、賠償を請求。8月2日付で北見市が300万円を支払うことで和解しました。

 北見市は係長に支払いを求める方針です。

 北見市は当時、被害にあった30代男性が療養中だったことから処分を公表せず、和解が成立したことから8月2日発表しました。

係長「パワハラ認識なく指導の一環だった」

 係長は「申し訳ない」と話していますが「パワハラの認識はなかった」といい、指導の一環だったと説明しています。辞職の意向はありません。

 北見市の辻直孝市長は「パワハラは決してあってはならないもの。このような行為が行われていたことは誠に遺憾で、大変重く受け止めている。職員研修などを通じて職員の意識改革を図り、ハラスメントのない働きやすい職場環境をつくる」とコメントしています。

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