北朝鮮による拉致被害者で平成14年に帰国した曽我ひとみさん(64)が20日、共に拉致された母、ミヨシさん(92)=拉致当時(46)=ら被害者の救出を願い、1日から勤務を始めた地元、新潟県佐渡市の拉致被害者対策係の職員として初めて、同市で署名活動をした。
曽我さんは対策係に就いた理由について記者団に、被害者家族が高齢化し残された時間がなくなっていることを挙げ「今まで以上に、拉致問題は解決していないと伝えたい」と強調した。
20日は市職員や支援団体のメンバーと共に、市内で開かれた祭り来場者らに署名を呼びかけた。同市の女性は「家族がいなくなったのはとても切ないから、早く帰してほしい」と話した。
市によると、曽我さんはこれまで、休みを利用するなどして署名や講演活動をしていたが、今後は業務として行うという。
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