ガイドに歩き方のコツを教わり、登山道へ出発する参加者ら=山梨県の吉田口登山道6合目で2024年8月4日午前8時24分、西本紗保美撮影

 きょうだいが小児がんにかかった経験のある子どもや若者らが4日、山梨県の吉田口登山道から富士登山に挑んだ。「富士山再生キャンペーン 富士山にアタック」(公益財団法人がんの子どもを守る会、毎日新聞社主催、あいおいニッセイ同和損害保険、毎日新聞東京社会事業団協賛)の一環。参加者は励まし合いながら、一歩ずつ歩みを進めた。

 24回目となる今回は、小学2年生から20代の社会人までの約20人が参加。午前7時ごろ、登山をサポートするボランティアやガイドらとともに5合目(標高約2300メートル)を出発し、歩くペースごとにグループに分かれて進んだ。曇りで登山道に涼しい風も吹く中、参加者は7合目付近からの険しい岩場をはうように、根気強く登った。先頭集団は本8合目(同約3400メートル)に到達した。

 8合目の標高約3250メートル地点まで登った埼玉県の中学2年生、坂下もなみさん(13)は「富士山アタックには久しぶりに参加したので高山病にならないか心配だったけど、結構上まで来られて良かった。友達とも再会できてうれしい」と笑顔で話していた。【西本紗保美】

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