落語芸術協会最高顧問で、SFやホームコメディーなどの新作で人気を集めた落語家の桂米丸(かつら・よねまる=本名、須川勇=すがわ・いさむ)さんが8月1日午後4時45分、老衰のため東京都の病院で死去した。99歳だった。葬儀は近親者で行った。喪主は長女の倉田信子さん、次女の平井いずみさん。
横浜市出身。1946年、五代目古今亭今輔に入門。49年に四代目米丸を襲名し、入門からわずか3年で真打ちにスピード昇進した。
甲高い声にソフトな語り口、スマートな芸風で、サラリーマンや庶民の生活を描いた新作に取り組んだ。得意ネタに「相合傘」、星新一さんのショートショートを落語にした「賢明な女性たち」など。
NHK「お好み演芸会」や「お笑いマンガ道場」の司会、「お笑いスター誕生!!」の審査を担当するなど、テレビやラジオでも親しまれた。
落語芸術協会の会長を長く務めた。92年に紫綬褒章、98年に旭日小綬章。弟子に桂歌丸さん、桂米助さんら。
〔共同〕
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