▼南海トラフ地震 東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(南海トラフ)を震源とする地震。フィリピン海プレートが大陸側のプレートに沈み込み、境界に蓄積したひずみが限界に達することで、大きな揺れや津波を引き起こす。

気象庁によると、南海トラフ地震はこれまで、おおむね100〜150年の周期で繰り返し発生してきた。近接した時期に頻発したこともあり、1854年の安政東海地震では32時間後にマグニチュード(M)8以上の地震が続いて起きたとされる。最大級の地震として知られる1707年の宝永地震では、東海・東南海・南海の3つの震源域でほぼ同時に発生したと考えられている。

直近では1946年の昭和南海地震を最後に約80年間起きておらず、リスクは高まっているとされる。政府の地震調査委員会は、今後30年以内にM8〜9クラスの地震が発生する確率を70〜80%と算出。大規模地震の可能性が高まった時などに発表する臨時情報は同庁が2017年に運用を始め、19年に現行基準に改められた。

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