お盆に続く3連休初日。帰省ラッシュが始まり、各交通機関の下りは混雑のピークを迎えました。
南海トラフ地震臨時情報が出ている中、各地では対応に追われるほか、帰省客や旅行客からも“もしも”の時に備える声が聞かれました。
2024年は、お盆期間に初めて「のぞみ」が全席指定となり、「ひかり」の自由席の乗り場は長い列ができていました。
JR東海によりますと、東京発の指定席はほぼ満席になっているということです。
帰省する人からは、地震への不安も聞かれました。
広島へ帰省する人:
経験したことのない規模のもの(地震)が来るかと思うので、モバイルバッテリーもちゃんと常備して帰っています。
大阪へ帰省する人:
飲み物と食べ物をいっぱい持ってきました。もし(新幹線が)止まったときに困るので、用心しています。
8日、日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が発生し、南海トラフ地震の臨時情報が発表されました。
そうした中、迎えた2024年のお盆休み。
宮崎空港にいる人に話を聞くと、このような声が聞かれました。
宮崎に帰省した父親:
びっくりしましたね。神奈川でも地震があって不安でした。
東京から1人で来た孫を迎えに来た祖父:
この子の両親と話して、危険なところには連れて行かない。
宮崎市の青島海水浴場では10日現在、「遊泳禁止」と書かれた看板が立てられています。
この海水浴場は、10日から再開する予定でしたが、9日夜、神奈川県で最大震度5弱を観測する地震が発生したことを受けて、再開を見送りました。
遊びに来た親子は「遊びたかったので悲しかった」「しょうがない。泳ぐんだったらプールにしようかと考えている」と話しました。
今後、専門家の意見を聞き、再開するかを決めるということです。
宮崎市では、8日の地震で墓石が倒れるなどの被害が出ましたが、10日、その墓地でおはらいをする家族の姿がありました。
お墓は2024年5月に亡くなった弟のものだといいます。
「実家には何もなかった。弟がここで防いでくれたのかな」と話しました。
和歌山・太地町の「くじら浜海水浴場」では、クジラと一緒に泳げる海水浴場を閉鎖し、いけすに解放されていた2頭のハナゴンドウを博物館のプールに戻す作業が行われました。
この海水浴場は2頭のクジラと泳げるのが人気で、当初は8月18日までを予定していました。
担当者:
南海トラフの地震情報、そういったことを鑑みて、残念ではありますけど中止せざるを得ない状況となった。
クジラは町内の博物館で見られるということです。
高知市では、夏の風物詩「よさこい祭り」の本番が10日から始まりました。
2024年は、南海トラフ地震臨時情報が出たことを受けてさまざまな対策を取っているといい、会場入り口には、避難場所を示すポスターが貼られていました。
参加者は「何かあったときは、保護者の方と連携を取りながら子どもの安全第一で動きたい」と話しました。
訪れた人は「来るときは不安があったが、安全対策をしながら楽しむところは楽しもうと」ということです。
よさこい祭りは、10日と11日が本番で、最終日の12日は全国各地のチームが競演する大会が開かれます。
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