日航ジャンボ機墜落事故から39年となるのを前に灯籠流しをする人たち=群馬県上野村で2024年8月11日午後7時、藤井達也撮影

 乗客乗員520人が犠牲になった1985年の日航ジャンボ機墜落事故から12日で39年となるのを前に、墜落現場の御巣鷹(おすたか)の尾根(群馬県上野村)のふもとを流れる神流(かんな)川で、犠牲者の冥福と交通機関の安全を祈る灯籠(とうろう)流しが営まれた。

 「決して決してわすれません」「もうじこがおきませんように」――。犠牲者の遺族らは11日夕、それぞれの思いを記した約200個の灯籠にLED(発光ダイオード)の電灯をともし、川面に浮かべた。

 父の南慎二郎さん(当時54歳)を亡くした内野理佐子さん(64)=川崎市=は「事故を風化させないために若い世代に伝えるのが私たちの役目だと思う。父には『空から見守ってね』と言いたい」と話した。

 12日は早朝から、遺族が御巣鷹の尾根を目指して慰霊登山をする。墜落時刻と同じ午後6時56分、尾根のふもとにある追悼施設「慰霊の園」で黙とうをささげる。【日向梓】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。