小塚恵理子気象予報士 蓮見直樹テレビ静岡アナウンサー

【 12日静岡の最高気温 】 
お盆の時期が1年で最も暑い時期ですが、12日の最高気温は34.9℃と例年より高くなりました。清水や三島などは猛暑日となりました。

【 衛星写真 】 
12日正午の衛星写真ですが、台風5号のほか、6号も発生しました。さらに、日本の南に熱帯低気圧が2つ発生していて、その内のひとつが13日にも台風に変わる見通しです。一般的に台風は台湾の辺りからフィリピンの辺りで発生しますが、今回はその中でも北側の地域で発生しやすくなっています。モンスーンと呼ばれる南西からの季節風と、太平洋高気圧の縁をまわる東風が合流し、日本列島に近いところで大きな気圧の谷を作っており、熱帯低気圧や台風が発生しやすい状況になっているためです。台風5号が異例のコースをとっているのは、上空の風の流れによるものです。太平洋高気圧が日本列島の東に位置しており、その縁を通って北に進んでいます。偏西風は日本列島の北側を吹いており、台風への影響は小さくなっています。この先、太平洋高気圧の縁が本州付近に近づくことが予想されていますので、新たに発生する台風は日本列島めがけて北上するルートとなる見込みです。

【 台風進路予想 】 
南の海上の熱帯低気圧は13日にも台風に発達する見通しで、さらに発達しながら北上する見通しです。16日は静岡から関東に上陸するおそれがあるコースを通りそうです。16日から強い台風になり、暴風域を伴いながら勢力が発達した状態で近づく恐れもあります。16日は静岡県内に大雨警報が発表されるような雨が降る可能性もあるため、今後の情報に十分注意してください。

【 週間予報 】 
14日までは晴れて気温の高い状態が続きます。15日からは雲が多くなり、16日は雨が降る予想となっています。16日は警報級の雨になる恐れもあり、15日から17日にかけても雨が降る時間がありそうです。今後の予報が大きく変わる可能性があるので、今週は天気予報をこまめに確認してください。

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