大阪高裁長官から16日付で最高裁判事に就任した平木正洋氏(63)は同日、東京都千代田区の最高裁で記者会見し、「経験したことのないような身の引き締まる重責を感じている。全力を上げて一件一件、事件に誠実に取り組んでいきたい」と意気込みを語った。
これまで主に刑事裁判を担ってきた。印象に残る裁判として、陪席裁判官として担当したオウム真理教に絡む刑事事件を挙げ「日本はテロのない平和な国だと思っていた私にとって大きな衝撃だった」と振り返った。
最高裁での審理にどのような姿勢で臨んでいきたいか問われると「双方の当事者の言うことに、謙虚に耳を傾けることが大切。価値観が対立する事件も多くなっており、様々な視点や広い視野を持って事件に取り組む必要がある」と述べた。
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