7月の大雨で大きな被害があった山形・戸沢村で、復興を願うスカイランタンが夏祭りの最後に打ち上げられた。企画したのは地域おこしグループ。来場者が記した復興へのメッセージとともに、希望の光が夜空に舞い上がった。

「今だからこそ元気を」復旧への思い

スカイランタンの打ち上げを企画したのは、戸沢村角川(つのかわ)の地域おこしグループ「角川元気プロジェクト」。

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2014年に発足し、様々なイベントを通して地域を盛り上げている。

戸沢村は、7月の大雨で最上川がはん濫して多くの家が水に浸かり、甚大な被害があった。

未曽有の水害が村を襲い、スタッフの中からは「ことしは夏祭りを自粛すべきではないか」との意見も出たが、「今だからこそ少しでも被災した人たちに元気を与えたい。戸沢村全体で、みんなで助け合って盛り上げたい」との思いから開催を決めたと横山剛代表は話す。

スカイランタンの打ち上げは夏祭りの最後に行う。当日は100個用意し、来場者にも復興へのメッセージを書いてもらうことにした。

角川元気プロジェクトのメンバーは、「みんなで助け合いながら、一歩ずつ一歩ずつ踏み出して戸沢村を元の状態に戻していきたい」「災害が大きくみんな困っているが、みんなで協力して村を以前のように復旧させたい。元気が一番です」と明るく語った。

思いを込めてスカイランタン打ち上げ

「角川サマーパーティ」は8月14日午後2時にスタート。
「水害なんかに負げでらんね」とメンバーが意気込む角川元気プロジェクトによって、スカイランタンの打ち上げは、午後7時半に行われた。

「3、2、1、それ~!」の掛け声で夜空に舞い上がったスカイランタン。
そこには、健康や家内安全だけでなく、水害からの復興を願うメッセージが記された。

山形・大蔵村から参加した人は、「雨が降る前より、災害が起こる前よりも良い村になってほしい」と願いを込めた。

「被害に遭われた方が、元の生活にすぐ戻れるように」と新潟県から訪れた女性や、「がんばれ、がんばれ!戸沢!」と声を上げる子どもたちの姿も見られた。

用意された100個のスカイランタンは夏祭りの最後に打ち上げられ、会場は歓声に包まれた。

大雨から3週間。戸沢村は地域一丸となって復興への歩みを進めていく。

(さくらんぼテレビ)

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