奈良県警生活安全企画課は14日、SNS(ネット交流サービス)を悪用した投資詐欺が2件相次ぎ、総額約8000万円の被害が出たと発表した。
五條市の60代女性は4月上旬、投資に関するサイトに掲載されていた「佐藤」と名乗る人物の無料通信アプリ「LINE(ライン)」のアカウントをクリックした。その後、女性は招待された投資グループからFX投資を勧められ、自身のインターネットバンキングの口座などから10回にわたり計6700万円を振り込んだ。「利益分を引き出すには税金がかかる」と言われ、国税局に問い合わせたところ、詐欺だと指摘され発覚した。
ワインをオークションに…
三郷町の70代男性は、7月ごろ動画投稿アプリ「TikTok」で投稿したところ、女性からメッセージが送られてきて、LINEでやりとりするようになった。「台湾の資産家の社長が5000本限定のワインを買い占めて1本300万円でオークションに出す。うち2000本を知り合いに売ってくれるという話なので、やらないか」とうそのもうけ話を持ち掛けられた。信じた男性は1本30万円で42本購入する気になり、5回にわたり計1260万円を指定された口座に振り込んだという。
「ワインが税関に届いたが、1本あたり30万円の関税がかかる」と連絡があり、おかしいと思った男性が警察に相談し、詐欺が発覚した。【木谷郁佳】
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