東京電力は8月20日、福島第一原子力発電所3号機の原子炉建屋1階で観測されている高い放射線量の”発信源”と推定される水の抜き取り作業を完了したと公表した。
3号機の原子炉建屋1階では、北側と南側の一部で1時間あたり最大約22ミリシーベルトの強い放射線量が確認されている。
この場所の近くには、非常時に原子炉の出力を制御させようと核燃料の間に制御棒を差し込むとき、制御棒を動かすための高圧水を送り込む装置がある。
東京電力は、原発事故により炉内で発生した放射性物質が、この高圧水を送り込む装置に流れ込んでしまったとみていて、水を採取し分析する方針。
採取作業をめぐっては、作業員が持って行ったホースが採取口の大きさと合わず、作業を一時中断していたが、新しいホースで作業を再開し、8月20日までに5か所での採取を完了したという。
この水に含まれる放射性物質の量などの詳細は分かっていない。
分析には1~2か月ほどかかるとみられている。
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