大阪大学は21日、東京都内で盗撮の現行犯で逮捕された46歳の教授と、京都市内の駅構内で盗撮しした45歳の教授を諭旨解雇処分としました。
諭旨解雇処分となったのは、大阪大学高等共創研究院の槇原靖教授(46)と、大学院生命機能研究科の堀江健生教授(45)です。
■『肩掛けカバンの中から盗撮用に細工したスマホ』 現行犯逮捕 槇原靖教授
槇原教授は、捜査関係者によるとことし6月5日、東京都品川区の京浜急行・青物横丁駅前で、肩掛けカバンに隠したスマートフォンで女性のスカートの中の下着を盗撮した現行犯で逮捕されていました。
「歩道橋の下から女性のスカートをのぞいている不審な男がいる」と110番通報が入ったことで発覚し、捜査員が槇原容疑者の所持品を確認したところ、肩掛けカバンの中から盗撮用に細工したスマートフォンが見つかったということです。
大学の調査にも槇原教授は事実関係を認め、この事件以外にも盗撮していたことを説明したということです。
大阪大学は「自ら事実関係を認め、謝罪の意思を示しているが、行為は本学の名誉・信用を大きく傷つけ、大学の風紀・秩序を著しく乱すとともに、『刑法犯に該当する行為』に準ずる行為に該当し雇用関係を維持することはできない」などとして、8月21日付で諭旨解雇としました。
■職務質問に盗撮認める 堀江健生教授
また堀江教授は、大阪大学によると、ことし6月21日に京都市内の駅構内で、自身のスマートフォンで女性を盗撮したことにより、警察官から職務質問を受け、盗撮を認めたということです。
大学の調査でも、盗撮を認め、ほかにも盗撮していたと説明していました。
大阪大学は槇原教授と同様に、8月21日付で諭旨解雇としました。
大阪大学「あるまじき行為 厳正に処分」
大阪大学は以下のようにコメントしています。
「本学の2名の教員が、公共の場で盗撮を行っていたことが発覚いたしました。このような事案が発生したことは大変遺憾であり、被害にあった方の尊厳を深く傷つけたこと、また学生の皆さま、関係者の皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
高い倫理観を持って教育研究を行う立場にある者としてあるまじき行為であり、かかる行為は決して許されるものではなく、厳正に処分いたしました。
本学として厳粛に受け止め、教職員に対して法令遵守の徹底を図り、厳正な服務規律の実施及び信頼回復に鋭意努めてまいります。
なお、同人が担当する授業等については、学生の皆さまに不利益が生じないよう、他の教員に担当を変更し、学生の皆さまの心のケアも含め、大学として全力で取り組んでまいります。」
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