バスの減便など地域の交通が課題となっていますが、札幌市清田区で地域の病院を巡回する無料の送迎バスの運行が始まりました。
病院巡る送迎バス運行開始 ウェブで乗車予約
「JRや地下鉄の駅がない札幌・清田区。患者の不便を解消する新たな試みが始まります」(八木隆太郎 フィールドキャスター)
21日から始まったのは清田区の「真栄病院」や「札幌美しが丘脳神経外科病院」など7つの病院を巡る送迎バスの運行です。
最大10人乗りで、病院を掛け持ちする患者とその家族などが病院間を移動する際に利用できます。
午前9時から午後3時まで運行し、利用は無料。
時刻表にあわせて走る路線バスではなく、ウェブで予約し迎えに来るいわゆるデマンド方式です。
21日は、患者のほか職員も仕事で利用しました。
「(通院するには)バスかタクシーなんです。ここの対象区間の病院に(母が)通っているので便利かなと思いました」
「いいんじゃないでしょうか。(清田区は)不便なんで」
「病院行くのに足がないと結構大変なんですよね。団地の入り口で降りて歩かないといけないので」(いずれも清田区の住民)
住民からは喜びの声 病院は医療体制の改善を考える
病院側は、地域の医療体制も改善したいと考えています。
「(病院を)かけ持ちしている患者が多くて、清田区は地下鉄もJRの駅もなくて、1つの病院に通うのに1日かけている人がいる。こういうバスがあれば1日にいくつかの病院をかけ持って受診できる」
「地域の中で医療を完結させる。清田区は総合病院がない。ただ専門病院がたくさんある」
「地域の方々の医療情報をいろいろな医療機関で共有して受診したらスムーズに診療に入れるような形になれば嬉しい」(いずれも札幌美しが丘脳神経外科病院 高橋明 理事長)
運行は2025年1月末まで実証実験として行われ、地下鉄・福住駅や大谷地駅との間にもルート設定し、利用者の意見を聞いていきたいとしています。
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