地震関連の補助金を巡り、宮城県職員への口利きの見返りに、水産加工会社の元社長から現金50万円を受け取った罪に問われている元宮城県議会議員の裁判が23日から始まりました。元県議は無罪を主張しました。

逮捕から1年11カ月、ようやく始まった裁判で元県議会議員は無罪を主張しました。
起訴状などによりますと、元県議会議員の仁田和廣被告(73)は2021年4月から2022年1月にかけて、福島県沖地震で被害を受けた塩釜市の水産加工会社の当時の社長から、申請した通りのグループ補助金が交付されるよう県職員に働きかけた見返りとして現金50万円を受け取った罪に問われています。

23日、仙台地方裁判所で開かれた初公判で、仁田被告は「全て否認いたします」と起訴内容を否認しました。

続く冒頭陳述で、検察は、県議会議員の立場を使って県職員を紹介するなどしていたと指摘した上で「経費かかるからよろしくね」などと言い、報酬を要求していたと主張しました。一方、弁護側は「正当な政治活動で報酬は政治姿勢に感銘を受けた元社長からの政治献金だ」と無罪を主張しました。

次回の裁判は来月28日に開かれる予定です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。