高知市立小学校4年の男子児童が7月、中学校のプールを使用した水泳の授業中に死亡した事故で、第三者による検証委員会の第1回会合が24日、高知市で開かれた。プール最深部の水位が、市教育委員会が授業実施を判断した際より実際は10センチ高かったことが明らかになった。小学校校長はこのことを認識しながらも市教委に報告していなかった。

事故は7月5日に発生。検証委で発表された事故の概要によると、小学校校長が6月5日、使用する中学のプールを視察、最深部が小学校のものと同じ約120センチと市教委に報告して授業実施の許可を得た。だが同11日に校長が改めて視察をした際、水位がさらに10センチ高くなっていたことを認識したにもかかわらず、市教委に報告がされていなかった。

また男児の身長は4月時点で113.8センチ。溺れているのが見つかった付近の深さは132.5センチだった。

松下整高知市教育長は、会合終了後「授業の許可を出したのは市教委の責任。安全対策面での協議は不十分だったと思う」と話した。〔共同〕

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