福岡市東区の「海の中道大橋」で2006年、飲酒運転の車に衝突されたRVが海に落ち、幼いきょうだい3人が命を落とした事故から18年となった25日、市内で飲酒運転撲滅の県民大会が開かれた。市民ら約300人が黙とうをささげ、飲酒運転撲滅への決意を新たにした。
大会では、飲酒運転撲滅活動に貢献した団体への表彰式や高校生らによる宣言などが行われた。1999年に21歳だった次女を事故で亡くした大庭茂弥さんは遺族代表として「被害者をつくらないためには、加害者をつくらせないことが必要。飲酒運転ゼロを目指して頑張ろう」と訴えた。
福岡県警によると、県内で昨年起きた飲酒運転事故は過去最少の87件だった。ただ、今年1〜7月末は56件と増加に転じている。
県は2020年、県民に対し、飲酒運転を目撃した際の通報を義務付ける改正条例を施行。県警によると、通報の約1割が摘発に結び付いているという。
私立博多高の生徒らは宣誓で「通報は年齢を問わず、誰にでもできる。人ごとだと思わずに行動して」と呼びかけた。〔共同〕
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