「轟の滝」周辺からノロウイルスが検出されたことを説明する熊本県の職員ら(27日午後、熊本県庁)=共同

熊本県天草市の「轟(とどろき)の滝」周辺で川遊びをした高校生ら120人超が嘔吐(おうと)や下痢などの症状を訴える問題があり、県は27日、滝一帯の水や一部患者の便からノロウイルスが検出されたと発表した。「一連の問題とノロウイルスの関連性は疑われるが、原因断定には至っていない」と説明し、検査結果を引き続き分析する方針。

県によると、同様の症状を訴える人は、同日午前10時時点で124人に達した。入院した1人を除き、他の患者は全員軽症という。124人との重複は不明だが、93人が医療機関を通さず、県の保健所などに症状を申告している。

熊本県天草市の「轟の滝」(19日、熊本県提供)=共同

県は19日以降、滝周辺で採水したほか、患者の便を検査し、6人からノロウイルスを検出した。周辺の漁業や水道への影響は確認していないとしている。ただ、当面の間、轟の滝一帯での水遊びを控えるよう呼びかけた。

13日に川遊びをした高校生7人が発症、その後も同様の症状を訴えるケースが相次いでいた。轟の滝周辺には、つり橋やキャンプ場があり、今夏も多くの人が訪れている。〔共同〕

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