台風10号の被害を未然に防ごうと、岡山・香川の各地でも備えが進んでいます。

(中村香月記者)
「高松市内のこちらの場所では、接近する台風に備えようと、近くの人が訪れ、土のうを作っています」

高松市屋島西町の土のうの作製場所では、朝から袋に砂を詰める人の姿が見られました。香川県内では、各地で土のうを無料で配布するスペースが設けられていて、土のうに必要な砂は無くなり次第、自治体によって補充されます。

(土のうを作った人は…)
「(台風の時は)水がいつも家の近くまで来る。土のうがなかったら駄目」
「近くにため池があるので、冠水などが怖い。特に被害がなく、何事もなかったら一番いい」

また、警戒は港でも…

(中村香月記者)
「高松市の漁港では、船をロープで念入りにつなぎ留め、台風に備えています」

高松市瀬戸内町の高松漁港では、27日までに漁船を係留する作業が行われました。漁協によりますと、台風が過ぎるまでは漁に出ない予定ということです。


(石原果樹園 石原直樹さん)
「いつもはネットを上げて果樹園に風を吹かせた方が良いが、台風が来ると(ナシに)風を少しでも当てたくないので、ネットを下ろしている」

岡山市東区にある果樹園では日本最大級のナシ、あたご梨を栽培しています。収穫を10月に控え、台風による暴風の影響でナシの木の枝が折れたり、実が落ちるのを防ぐため風よけのネットを張る作業を行っています。

(石原果樹園 石原直樹さん)
「ネットがないと風が通ってしまうので(収穫期前で)ナシが大きいと落ちやすくなる」

ゆっくりとした速さで近づいている台風10号。生産者にとって、心配の日々が続きます。

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