福島県の浜通り地方で醸造した日本酒、ワイン、ビールとマリアージュ(好相性)の地元の食材を車内で楽しむイベント列車「復興 浜通り酒巡り号」が10月13日、JR常磐線のいわき―原ノ町間で運行される。JR東日本の担当者は「浜通りの復興を、豊かな酒と食で感じてほしい」と話す。
いわきを午前11時半に出発し、原ノ町に午後3時22分到着予定の片道。その間に、東日本大震災の津波で流された酒蔵を再建した鈴木酒造店(浪江町)の酒や、東京電力福島第1原発事故で避難指示が出た田村市都路(みやこじ)地区の復興を目指す「ホップジャパン」のクラフトビールなどと、小名浜美食ホテル(いわき市)が監修した常磐ものの魚介類などの弁当とのマッチングが楽しめる。
途中、富岡町民有志でつくる一般社団法人「とみおかワインドメーヌ」が富岡駅周辺で栽培するブドウ畑を見学(雨天中止)。小高駅では、日本酒の製法をベースに副原料を使う新ジャンルの酒「クラフトサケ」を醸造する「haccoba(ハッコウバ)」が無人駅舎を活用して開いた醸造所を見学する。
料金は1万800円で、20歳以上限定。定員70人。販売は9月2日午後0時半からJR東日本水戸支社のネットショップ(https://event.jreast.co.jp/shop/detail/a007)で。【錦織祐一】
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