九州に上陸した台風10号により、福岡県内では29日(木)午後2時現在、男性が強風にあおられて転落するなど男女3人のけがが確認されています。

県の災害対策本部によりますと、糸島市で午前11時ごろ60代の男性が強風にあおられて屋根から転落し、頭にけがをして病院に運ばれました。

意識はありますが重傷だということです。

また行橋市では午前8時半ごろ、60代の女性が屋外で転倒して頭にけがをしたほか、午後0時40分ごろには70代の男性が屋外で転倒して足の骨を折るけがをしました。

いずれも軽傷だということです。

気象台によりますと、福岡県内ではすでに広い範囲が風速25メートル以上の暴風域に入っていて、台風が予報円の中心付近を進むと30日未明に福岡県に最も接近する見込みです。

このため福岡県では30日夕方にかけて暴風となり、特に筑後地方では29日夜遅くにかけて猛烈な風が吹くおそれがあります。

予想される風の強さは

29日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  福岡地方の沿岸の海域 25メートル (35メートル)
  北九州地方の響灘   25メートル (35メートル)
  北九州地方の瀬戸内側 25メートル (35メートル)
  筑後地方の沿岸の海域 30メートル (45メートル)
  陸上         30メートル (45メートル)
30日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  福岡地方の沿岸の海域 25メートル (35メートル)
  北九州地方の響灘   25メートル (35メートル)
  北九州地方の瀬戸内側 25メートル (35メートル)
  筑後地方の沿岸の海域 25メートル (35メートル)
  陸上         25メートル (35メートル)
31日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  福岡地方の沿岸の海域 15メートル (25メートル)
  北九州地方の響灘   15メートル (25メートル)
  北九州地方の瀬戸内側 15メートル (25メートル)
  筑後地方の沿岸の海域 15メートル (25メートル)
  陸上         15メートル (30メートル)
となっています。

気象台は、飛んできた物でけがをしたり走行中のトラックが横転するおそれがあるとして、不要不急の外出は控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒するよう呼びかけています。

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