送検のため警視庁大崎署を出る平山綾拳容疑者(22日午前)=共同

栃木県那須町で全身が焼かれた男女2人の遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された男名義の車の中に血痕が残っていたことが23日、捜査関係者への取材でわかった。

警視庁と栃木県警の合同捜査本部は、16日未明から朝にかけて那須町で会社役員、宝島龍太郎さん(55)=東京都千代田区=と妻とみられる女性の遺体に火をつけて損壊した疑いで、建設業の平山綾拳容疑者(25)を21日に逮捕した。

警察は平山容疑者名義の黒色の乗用車を押収した。捜査関係者によると、16日に栃木県内を走行していたのが確認されており、車内には血痕のほか、宝島さんの妻の所持品とみられるものが見つかった。

宝島さんらは15日午後11時から11時半ごろにかけて、東京都品川区でワンボックスカーから降り、路上で別の人物と行動をともにしていた様子が防犯カメラに映っていた。その前には東京都台東区に滞在していた様子が確認されている。

合同捜査本部は宝島さんらが台東区から品川区までワンボックスカーで移動し、その後に平山容疑者の車で運ばれた可能性があるとみている。

同容疑者は事件前にガソリンや携行缶、粘着テープを「指示を受けて買った」と供述している。宝島さんとは面識がないといい「栃木には行っていない」などと話している。同捜査本部は別に事件を主導した人物がいるとみて捜査を進めている。

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