2023年7月、札幌・ススキノのホテルで頭部がない男性の遺体が見つかり親子3人が逮捕・起訴された事件で、母親の田村浩子被告(61)の3回目の公判が8月30日、札幌地裁で開かれました。

 検察側は浩子被告の立証に向け20点を超す証拠を提出。事件後「そういえば車のGPS履歴が残りますか」と送迎役とされる父親の修被告(60)に通信アプリLINEで送信し、のちに削除したと説明しました。

証拠20点超―「漂白剤で指紋が消せる」と検索

 このほかに検察側が提示した証拠は次の通り。

 ・5月28日 修被告がサバイバルナイフをネット購入した履歴。
 ・6月18日 浩子被告が「シカがいるか、クラブに潜入捜査することは可能か」と修被告にLINEを送信した履歴。シカと入力する前に「獲物」と入力し取り消した記録も。
 ・6月20日 修被告が「漂白剤で指紋が消せる」と検索した履歴。
 ・6月21日 被害者を殺害し頭部を持ち去ったとされる長女の瑠奈被告(30)が首を切断するシーンがある映画をレンタルした記録。
 ・6月25日 修被告が「スーツケース耐荷重100キロ」とネット検索した履歴。

「ススキノ首切断事件」とは

 この事件は2023年7月、札幌市・ススキノのホテルで男性を殺害し、首を切断して頭部を持ち去ったとして、瑠奈被告(30)が殺人などの罪、両親が殺人や死体遺棄などのほう助の罪で逮捕・起訴されたものです。

 次回の公判は、10月1日の予定です。瑠奈被告と修被告は裁判員裁判で審理される予定ですが、瑠奈被告の初公判の見通しは立っていません。

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