新潟市の動物愛護センターで保護される子猫が急増している。これ以上増えると、センターでも保護しきれなくなるため里親を募集しているが、一体なぜ保護される子猫が急増しているのかその理由を取材した。

“保護猫”急増で収容数が切迫

保護された猫を展示している新潟市中央区にある「動物ふれあいセンター」。

動物ふれあいセンター
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ここにいるのは、自らドライフードが食べられるようになり、人にも馴れてきた譲渡できるようになった猫だ。

新潟市動物愛護センターの笹川元主幹は「入ってきた時に、例えば後ろ足が動きづらいとか、風邪をひいているとか、目やにが出ているとか、そういった子を治療して、健康状態を確認した上で譲渡できる。良い飼い主さんたちにもらわれるよう努めていきたい」と話す。

通常は、この飼育室にいる猫が譲渡されていくが、2024年は例年の2倍近い67匹の子猫を保護していて、収容できるスペースがひっ迫。

動物愛護センターにいる、まだ人慣れしていない状態の猫でも譲渡の対象にせざるを得ない現状があるという。

「非常に収容数が切迫している。保健所の愛護センターに収容されている猫も譲渡の対象として紹介させていただけたらと思っている」

新潟市動物愛護センター

多頭飼育崩壊が急増の要因に

取材したこの日も、世話ができないという理由で飼い主が3匹の保護を依頼。翌日も別の相談があり、3匹を引き取ることになっている。

保護された猫

その要因について、笹川さんは「多頭飼育、猫がすごいスピードで増えてしまって、とても世話が追いつかないという状況に陥ってしまったような話とか、そういった事案の情報が入ってくることが多くなった」と話す。

猫は年に2~3回出産し、1回で5~6匹産むと言われていて、気づいた時には自分で世話ができなくなるほどに増えていたという多頭飼育崩壊のケースが子猫の保護急増の要因になっているとみられている。

「自分の抱えられる猫には限界があると思うので、適正な不妊去勢手術をしていただければ」笹川さんはこう話した上で、保護された猫にいい里親が現れることを願っている。

「動物愛護センターで飼育している子猫が非常に多くなっている。家族の一員として猫を迎え入れたいとお考えの方がおりましたら、ぜひ里親としてご協力していただければありがたい」

(NST新潟総合テレビ)

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