台風10号が接近した鹿児島県・屋久島で推定樹齢3千年の「弥生杉」(高さ約26メートル、幹回り約8メートル)が倒れたことが3日、分かった。台風10号は8月27〜29日、島に接近。弥生杉は観光地「白谷雲水峡」にあり、観光ガイドが同31日に倒れているのを確認した。強風で倒れたとみられる。
弥生杉は、根元近くから約1.5メートルを残して折れていた。被害を確認したガイドの渡辺太郎さんは「登山経験の少ない人も比較的手軽に見られることで人気だった。寂しい」と話した。
鹿児島地方気象台によると、屋久島では同28日午後8時過ぎに46.8メートルの最大瞬間風速を観測していた。
屋久島は、樹齢千年以上の天然杉に代表される特異な森林景観と生態系が世界的にも貴重とされ、島の面積の約20%に当たる約1万1千ヘクタールが1993年に世界自然遺産に登録された。〔共同〕
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