愛媛県松山市で、高齢女性が認知症で判断力が低下していることにつけこみ、工事の契約を結び代金を請求しようとした疑いで、建築会社の代表取締役の男ら3人が4日に逮捕されました。この会社の契約を巡っては、警察がトラブルの相談を約100件受けていて、動機や余罪などを追及していきます。
準詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、松山市余戸南にある建築業「ワンエイト」の代表取締役・松本幸夫(38)容疑者、当時従業員だった角藤司容疑者(39)、畦光希(27)容疑者のあわせて3人です。
警察の調べによりますと3人は今年4月16日、松山市内の認知症の女性(当時79)が判断力を欠いていることに付けこみ、排水設備を洗浄する工事の契約を結んで、代金5万5000円を支払わせようとした疑いがもたれています。
高齢女性は1人暮らしで、親族が契約をクーリングオフして被害をまぬがれました。
ワンエイトを巡っては警察が工事の契約トラブルの相談を約100件受けていて、特定商取引法違反の容疑で今年4月に合同捜査班を設置。事務所を家宅捜索した際に高齢女性との契約書類を押収し、今回の事件が発覚しました。3人の容疑の認否は明らかにされていません。
警察は動機や女性が認知症だったことを知った経緯、余罪などを追及していきます。
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