独自取材でニュースを深堀りするコーナー「シンソウ」。4月23日は生活道路での事故を防ぐため道路にある仕掛けが施された「ゾーン30プラス」。岡山県内で初めての取り組みを取材しました。
津山市山北地区の市道です。
(生本ひなの記者)
「市道を入った道路上にはゾーン30プラスと大きく表記されています」
ここは30キロ規制に加え、構造物を設置して物理的に車の速度を抑えようと工夫されたエリアです。
住宅地や通学路などの生活道路において歩行者や自転車が安全に通行できるよう車の最高速度を30キロに規制している区域「ゾーン30」。しかし、こうした生活道路は車の抜け道として使われ速度を落とさない車も多く、車と歩行者が衝突した場合、車の速度が時速30キロを超えると歩行者の致死率が急激に高くなるというデータもあります。
実際、「ゾーン30」の整備前と整備後の交通事故件数を比べると、一定の事故抑止効果はあるものの、事故撲滅には至っていないのが現状です。
(生本ひなの記者)
「更なる事故防止に期待されているのが物理的対策を施しパワーアップしたゾーン30プラスなんです」
「ゾーン30プラス」に設定されたのはこちらのエリア。整備されたのは「スムーズ横断歩道」です。路面を10センチほど盛り上げえんじ色で舗装されています。
(津山警察署交通課 原田錦哉課長)
「横断歩道手前での車両の停車速度の抑制効果が期待されてい。」
2022年の岡山県内の人口10万人あたりの交通事故死者数は全国ワースト。交通安全への意識は喫緊の課題です。
(津山警察署交通課 原田錦哉課長)
「特にドライバーには常に速度に注意して、速度の抑制に努めてもらいたい」
生活道路での交通事故防止への新たな対策、ゾーン30プラス。ドライバーのモラルとゆとりのある運転が改めて求められます。
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