女子中高生3人を自宅に連れ込んだとして、大阪府警は4日、東大阪市の無職、小坂光容疑者(26)を未成年者誘拐の疑いで逮捕した。このうち女子高校生1人が容疑者宅でぐったりしているのが発見され、その後死亡が確認された。容疑者らは全員で大量のせき止め薬を摂取したと説明。市販薬の過剰服用による「オーバードーズ」で女子高生が亡くなったとみて、府警が詳しいいきさつを調べている。
逮捕容疑は9月2日ごろ、いずれも10代の女子高生2人と女子中学生1人が未成年だと知りながら、自宅に連れ込んだとしている。「家には呼んだが、親に承諾をもらっていると思っていた」と容疑を一部否認しているという。
府警捜査1課によると、小坂容疑者は死亡した女子高生と交際関係にあったとみられる。容疑者宅の布団の上で3日昼、この女子高生の顔や手足が冷たくなっているのに容疑者らが気付き、119番した。女子高生は心肺停止の状態で病院に搬送されたが、その後死亡が確認された。司法解剖の結果、死因は急性薬物中毒の可能性が高いという。
小坂容疑者は府警の調べに「せき止め薬を万引きし、全員で大量に摂取した」と説明。容疑者の自宅からは薬の包装シートが見つかり、4人で計80錠程度を服用したとみられるという。ほかの中高生2人や容疑者の体調に異常はなかった。府警は女子高生が亡くなった経緯について容疑者らから事情を聴いている。【林みづき】
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