8月のゲリラ雷雨で引き起こされたのは、水の勢いでマンホールのふたが吹き飛ばされるという衝撃の事態。
同様の事態を防ごうと各地でふたの交換が進む中、取り換えられたふたを売りに出す自治体がありました。
「イット!」取材班が向かったその自治体は、茨城・水戸市です。
水戸市でも、安全対策のためロック機能のあるタイプへの交換が進められています。
そこで使わなくなった古いタイプのうち、状態のいいふた5枚を販売すると発表したのです。
1枚の重さは約40kg。販売価格は1枚3300円です。
水戸市では5年前にも10枚のマンホールのふたが販売され、その際は、6倍を超える申し込みがあったといいます。
果たして、どのような人物がマンホールのふたを購入するのでしょうか。
下水道施設管理事務所・三村隆所長:
(以前は)マンホーラーといわれる方が購入したと思われる。
担当者の口から出たのは“マンホーラー”なるマニア。
そのうちの1人に話を聞くことができました。
マンホール愛好家を意味するマンホーラーの白浜公平さん(47)。
これまでに巡ったマンホールは、なんと1万種類以上だといいます。
自宅には、マンホールデザインのクッションやマンホールカードなど、国内外のさまざまなグッズがずらりと並んでいます。
中には、こんなものも…。
マンホーラー・白浜公平さん:
これつけてると周りの声聞こえない。(自作ですか?)自作です。
そんな白浜さんが見せてくれたのが、ネットオークションで手に入れたという実物のマンホールです。
マンホーラー・白浜公平さん:
(旧)国立競技場のマンホールふた。ひょっとしたらカール・ルイスがこの上を歩いたかもしれないと想像して。最近だとふるさと納税の返礼品で出す自治体もいて、手に入りやすい。家に帰るとマンホールふたがある、つらいことがあっても大丈夫。
人生の半分がマンホールと共にある白浜さん。
マンホール愛に、もうふたはできません。
マンホーラー・白浜公平さん:
マンホールふたがきっかけでできた素晴らしい友人がたくさんいる。感謝しかない。
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